習主席“対話による解決探るべき” 中独首脳会談
中国の習近平国家主席は9日、ドイツのショルツ首相とオンラインで会談し、ウクライナ情勢をめぐり「収拾のつかない事態をさけるべきだ」と述べ、対話による解決を探るべきとの立場を強調しました。
中国外務省によりますと、会談で習主席はウクライナ情勢をめぐり、「衝突が激化し、収拾がつかない事態になることを全力で回避すべきだ」と述べ、欧米各国によるウクライナへの軍事支援拡大の動きをけん制しました。
また、ウクライナ問題をめぐる中国の立場について、「自主的に判断し、一貫して自身のやり方で和平と交渉を促進している」と強調しました。
中国がロシア寄りの姿勢を取り続けているとの欧米各国から批判に対し、改めて中立の立場を強調したかたちです。
一方、中国に対してはヨーロッパ各国からロシアとの仲介を期待する声も出ていますが、習主席は「和平交渉の促進に向け、ヨーロッパが積極的な役割を発揮することを支持する」と述べるに留めています。