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“コロナ警鐘”医師の処分「不当だった」

2020年3月20日 8:05

中国・武漢で新型コロナウイルスの感染拡大にいち早く警鐘を鳴らし、警察に処分された医師について、中国政府は「処分は不当だった」などとする調査結果を発表した。

武漢市の医師、李文亮さんは、ウイルスの流行が公表される前にSNSで警鐘を鳴らし、警察に「デマを流した」などとして訓戒処分を受けていた。李さんはその後、自身も感染し先月7日に亡くなったことから、当局への批判が相次ぎ、政府は処分に至った経緯などについて調査を行っていた。

公務員などの不正を取り締まる国家監察委員会は、19日、「処分は不当で、訓戒の取り消しや関係者の責任追及を求める」などとする調査結果を発表した。批判をかわす狙いがあるとみられる。

武漢市の警察は、「処分を撤回し、李さんの遺族に謝罪する」とした上で、李さんを処分した2人に対して警告などの処分を行ったと発表した。