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トランプ大統領、ウクライナ軍事支援の一時停止を指示 首脳会談で“激しい口論”

2025年3月4日 20:58
トランプ大統領、ウクライナ軍事支援の一時停止を指示 首脳会談で“激しい口論”

アメリカ・トランプ大統領がウクライナへの全ての軍事支援の一時停止を指示しました。激しい口論の応酬となったゼレンスキー大統領との会談。実害が出始めています。

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世界を翻弄(ほんろう)する“トランプ砲”。矛先となっているのが…

アメリカ トランプ大統領(今月3日)
「彼はもっと感謝するべきだと思う。なぜならこの国は苦楽をともにしながら彼らに尽くしてきた」

ロシアによる軍事侵攻から4年目。アメリカから“世界最大”の軍事支援を受けるウクライナのゼレンスキー大統領。両者の関係が悪化し、トランプ大統領がウクライナへの全ての軍事支援の「一時停止」を指示する事態に発展してしまったのです。

きっかけは、先月28日に行われた“前代未聞の展開”となった首脳会談。本来は和平への話し合いが行われるはずでしたが…。

トランプ大統領
「あなたはあまりいい立場にない。非常に悪い立場に身を置くことを認めてしまっている」

ゼレンスキー大統領
「戦闘が始まった当初から…」

トランプ大統領
「いい立場にない、カードを持っていないんだ」

激しい口論に。

バンス副大統領
「(この会談で)一度でも『ありがとう』とお礼を言ったか?」

ゼレンスキー大統領
「何度も言った」

トランプ大統領
「ウクライナは窮地だ」

ゼレンスキー大統領
「分かっています」

トランプ大統領
「あなたに勝ち目はない。アメリカのおかげで無事に済む可能性が非常に高い」

この場にいたバンス副大統領は、共同記者会見が中止となり、ゼレンスキー大統領が帰って行った背景について…

バンス副大統領
「話し合う意思がなかったので、トランプ大統領が『彼らを帰らせろ』と」

ほかにもアメリカメディアが、政府高官の話として、「ゼレンスキー大統領が大統領執務室での振る舞いをカメラの前で謝罪するまでは何も変わらない」と報道。

ゼレンスキー大統領(今月2日)
「ロシアとの停戦合意はほど遠い」

会談後のゼレンスキー大統領のこの発言に対しても、トランプ大統領は自身のSNSで激しく非難。

トランプ大統領のSNSより
「ゼレンスキーの最悪の発言だ。アメリカはもう我慢しない。この男はアメリカの後ろ盾がある限り、平和を望んでいない」

アメリカメディアによると、支援の一時停止は現在、ウクライナへ輸送中の兵器も対象で、期間については、ウクライナの首脳らが、和平に向け誠実な取り組みを行っていると、トランプ大統領が判断するまでだとしています。

最終更新日:2025年3月4日 20:58