岸田前首相 米露進めるウクライナ抜きの停戦交渉に危機感
アメリカのトランプ大統領がウクライナへの軍事支援の一時停止を指示するなど、ロシア寄りの姿勢を鮮明にする中、岸田前首相は4日、都内で開かれたフォーラムであいさつし、ウクライナ抜きでアメリカとロシアの交渉が進むことに危機感をあらわにしました。
岸田前首相「ウクライナの停戦交渉に侵略されたウクライナの声が反映されず、侵略した側の言い分に同調するだけでは、この地域の平和は不安定なままです」
民間団体「言論NPO」が4日に都内で開いたフォーラムで、岸田前首相はこのように述べ、アメリカのトランプ大統領がロシアのプーチン大統領とウクライナ抜きで停戦交渉を進めようとしていることを念頭に、危機感をあらわにしました。
岸田前首相はまた、台湾の武力統一も排除しないとする中国などを念頭に、「他国を侵略し現状を変更しても、それを世界が止められないということが、アジアでの間違った行動を誘発する可能性がある」と述べ、警鐘を鳴らしました。
最終更新日:2025年3月4日 17:38