【米大統領選】トランプ氏“勝利宣言” 中国は…関税など経済への影響懸念も
アメリカ大統領選挙は開票が続いていますが、共和党のトランプ前大統領は演説で早々と勝利を宣言しました。中国は、大統領選をどのように見ているのでしょうか。
中国国営テレビは、大統領選について特別番組などを放送することはなく、時折、速報を交えながらも淡々と情勢を伝えています。
中国外務省は、先ほど会見で、大統領選について「アメリカの内政問題であり、私たちはアメリカ国民の選択を尊重する」と述べるにとどめました。
中国は、最も大きな影響を受けるアメリカとの関係を重視していますが、こちらの関係者が口をそろえるのは、「どちらが大統領になっても、中国への厳しい対応は変わらないだろう」ということです。
ただ、そうした中でも、中国のある大学研究者は、「東アジアの国で、トランプ氏が勝って喜ぶのは北朝鮮ぐらいだろう」と指摘し、トランプ氏が大統領になれば、関税の大幅引き上げなどによって、中国経済にとってマイナスの影響が大きくなるとの懸念を示しました。
一方、ある日中関係筋は、「アメリカ第一主義のトランプ氏が大統領になれば、国際社会におけるアメリカの指導力は低下し、逆に中国は影響力を高めるチャンスとみている」とし、中国は中長期的にみれば、トランプ氏勝利の方がメリットは大きいとみていると分析しました。