北メディア「解決済み」加藤官房長官を批判
北朝鮮の国営メディアは、日本人の拉致問題について解決を訴えた加藤官房長官の発言を批判し、「問題は解決済み」との立場を主張する論評を出しました。
日本人の拉致問題をめぐっては今月、加藤官房長官が「拉致問題は菅政権の最重要課題」「全ての拉致被害者の1日も早い帰国の実現に向け全力を尽くす」などと解決を訴えています。
これについて、北朝鮮の朝鮮中央通信は23日付の論評で、加藤官房長官を名指しして、「僭越(せんえつ)な妄言」などと批判し、拉致問題は解決済みだと改めて強調しました。
また、戦時中の徴用工の問題や慰安婦の問題に言及し、「拉致問題の被害者は我々だ」と主張。「過去の清算を何としても回避しようとする日本特有の破廉恥さの極み」などと日本側を非難しました。
日本政府が北朝鮮の拉致問題を国際社会に訴えていることに反発し、菅政権をけん制した形です。