米国務長官「プーチン大統領がウクライナの政権転覆を図っていると確信」
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、アメリカのブリンケン国務長官は24日、「プーチン大統領が、ウクライナの政権転覆を図っていると確信している」と述べ、首都キエフ陥落への危機感を強調しました。ワシントンから中継です。
バイデン政権内では、徐々にキエフ陥落への危機感が強まっています。ブリンケン長官もプーチン大統領の「政権転覆」の狙いに言及しました。
ブリンケン長官はさきほど、ABCテレビに出演し、「プーチン大統領が、ウクライナの政権転覆を図っていると確信している」と述べました。
ブリンケン長官はこれに先立つ会合でも、「全ての証拠を見れば、ロシア軍がキエフを包囲し脅かす意図があることがわかる」と述べていて、キエフ陥落への危機感を強めています。
キエフに、ロシア軍部隊が迫る中、国防総省高官も「ロシアには、ウクライナのゼレンスキー政権転覆の意図がある」と指摘しているほか、一部のアメリカメディアは、数日以内に陥落するとの見通しも報じています。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、「敵は私を最重要の標的にしているという情報がある」と明らかにしています。
一方、バイデン大統領は、ロシア軍侵攻後、初めてカメラの前に姿を見せ、「プーチン大統領は侵略者だ」などと訴えました。
バイデン大統領「プーチンは侵略者だ。プーチンがこの戦争を選んだ。今、彼はその代償を払うことになる」
バイデン大統領はロシアへの追加制裁として、ハイテク製品の輸出規制や大手銀行とプーチン大統領に近い人物らへの制裁を拡大することなども発表しています。