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中国の航空当局、台湾海峡上空の航路“東向き”運用可能に 台湾当局は抗議「一方的な措置」

2024年4月19日 19:18
中国の航空当局、台湾海峡上空の航路“東向き”運用可能に 台湾当局は抗議「一方的な措置」

中国の航空当局は19日、台湾海峡の上空を飛行する民間機の2つの航路について、台湾方面に向かうことになる「東向き」でも運用を可能にすると発表しました。台湾当局は「一方的な措置だ」として抗議を表明しています。

中国民用航空局は19日、台湾海峡の上空に設定している民間機の2つの航路について、これまでは「西向き」のみだったものを、台湾方面に向かう「東向き」での飛行も可能にするとの変更を発表しました。中国側は、「航空需要の増加に対応するため」などとしていますが、台湾の航空当局によりますと、台湾側の民間機の航路と2キロメートルほどに近づく箇所もあるということです。台湾側は、「この空域の飛行の安全に深刻な影響を及ぼす。中国側の一方的な措置に対し、厳正な抗議を表明する」としています。

中国は今年2月にも、台湾海峡に設定された事実上の停戦ライン「中間線」に近い航路の1つを、台湾寄りに変更していて、「中間線」を形骸化させる狙いがあるとみられています。

また台湾では来月、中国が「独立派」として警戒する頼清徳副総統が総統に就任する予定で、これを前に次期政権をけん制する意図もあるとみられます。

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