【そもそも.】『成人式』とは…いつからあるの?式の時期や内容は?
今回のテーマは、「そもそも、成人式って?」
今では〝成人の集い〟とも言うが、『成人式』とはいつからあるのか?
今回は、埼玉県蕨市役所の生涯学習スポーツ課の方に話を聞いた。
なぜ、蕨市役所に取材をお願いしたかというと、蕨市は『成人式』発祥の地と言われているからだ。
1946年 終戦直後の若者たちを元気づける行事をと、青年団、若い世代の皆さんが中心となり『成年式』を企画したそうだ。
式典の対象年齢は20歳。これが、現在の『成人式』の起源と言える。
当時の町長の激励や、それに応える若者の誓いの言葉、お汁粉や芋菓子のお振る舞いもあったそうだ。
戦後の混乱期で物資不足の中、甘いものは本当に貴重で、砂糖の代用品なども使って工夫を重ねながらのお振る舞いだったそうだ。
この式典の意義が国からも評価され、1948年に国民の祝日として『成人の日』を制定。
さらに、1956年には国から各市町村に対し「式典の主催は、市町村とすることが望ましい」と通達があったそう。
さらに、『成人の日』制定から30年が経った1979年には、市内の公園に記念の像も建立された。
今では、最初の『成年式』からおよそ80年。
宮城県内各地の式典について見ていくとー。
現在、18歳で成人だが、式典の対象者は全ての自治体で20歳の人。
ただ、開催時期は七ヶ宿町のみ唯一の8月開催。
今年8月の出席予定者が7人、ここ数年は10人を下回っている。
町の担当者に伺ったところ、「小学生の頃から1つしかないクラスで、同じ時間を過ごしてきた同世代。だからこそ、全員集まることを最重要視、雪も無くより帰省しやすいお盆の時期に開催」しているそうだ。
式典の中身についてはー。
多くの自治体で、恩師からのビデオレターや卒業アルバムなどから集めた写真のスライドショーがあるようだが、その中で、仙台市はクイズ大会を行うそうだ。
改めて故郷に愛着を持ってもらえればと、仙台に関する問題を出題するそうで、去年の過去問題を見ると「仙台大観音の高さは何メートルでしょうか?」などの3問(正解=100メートル)。
このクイズのように、多くの自治体で実行委員会形式をとり、出席する人たち自身で内容を決めるケースが多いようだ。
この仙台市、そして塩釜市では、海外出身の市民や技能実習生の方を対象に、案内状をより噛み砕いた〝やさしい日本語〟で記載し送っているそうだ。
宮城県によると、今年県内では2万2425人が式典に出席するという。
素敵な式になりますように!