【そもそも.】『仙台初売り』とは…起源は?そして来年の”福袋”のトレンドは?
今回の「そもそも」のコーナーでは、年始の話題を取り上げる。
テーマは、「そもそも、仙台初売りって?」
『仙台初売り』といえば、今 多くのお店で1月2日を指す。
街の人に聞くとー。
まずは『仙台初売り』の起源を、見ていく。
お話を伺ったのは仙台商工会議所の三島さん。
三島さんに伺いました、『仙台初売り』はいつからあるのか。
「少なくとも、江戸時代にはあったのではー」。
江戸時代後期に発行された「仙台年中行事」という書物に、「2日、朝早くから店の格子戸をたたいて初売り初買い…」という記述があるそうだ。
この時点で『仙台初売り』は1月2日。
日本の風習として昔から1月2日は「事始め」、「書初め」など新年を迎えてから何かを初めてするのに縁起の良い日とされている。
昭和の終わりから平成にかけて、従業員の労務対策=今で言う『働き方改革』の観点から、3日が初売りとなった時期もあったが、25年ほど前から再び2日に戻った。
仙台商工会議所としても「うちは伝統を重んじ2日」と初売りの特別感を際立たせ、ブランド化を図る狙いもあったそうだ。
有名なもので言うと、老舗「お茶の井ヶ田」の豪華な茶箱。
その歴史は古くおよそ90年前から、豪華な景品 例えば電化製品などが入った茶箱を、買い物した方に配っている。
こうした、いわばおまけ景品については、公正取引委員会により上限が設けられているが、『仙台初売り』に関しては古くから地域に根付くなどの理由から、その上限について一部他の地域より緩和されている。
歴史ある『仙台初売り』。
初売りといえば、楽しみなのが福袋。
ここ最近の福袋のトレンドを、三島さんに伺った。
「体験型福袋が増えている」!
具体的にどういうものがあるのだろうか。
仙台市の百貨店・藤崎では、来年の干支にちなんだ福袋=ヘビに触れる福袋。
仙台市の八木山動物公園で飼育されているヘビに触れる。
さらに、エサを保管する冷凍庫の見学、また脱皮した皮を使ったキーホルダーの作成もあるという。
※「蛇に大接近!福袋」4組限定・2000円(税込)
同じく百貨店・仙台三越は、21日にホームページで福袋の内容を発表予定だ。
今年の初売りでは、チャーター機で遊覧飛行というプランもあったが、今回もチャーター機を絡めた豪華な福袋を企画しているそうだ。
仙台駅近くのホテルメトロポリタン仙台。
大人2人・子供1人の宿泊にプラスして、未就学児を対象に特製のこども駅長の制服を着て仙台駅のホームで記念撮影ができるという福袋。
※「【鉄道満喫】子供駅長 福袋」3組限定・50000円(税込)
こちらは限定3組ということで、今年は1月2日当日の午前2時から並ぶ人も居たぐらい、かなりの人気という。
お得やワクワクが詰まった初売り、1月2日が待ち遠しい。