片岡仁左衛門「彼への追善の気持ちも」 『仮名手本忠臣蔵』由良之助の相手 塩冶判官は勘三郎さんの息子・中村勘九郎
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片岡仁左衛門さん
歌舞伎俳優の片岡仁左衛門さん(80)が19日、松竹創業百三十周年『三月大歌舞伎』(3月4日初日)と『四月大歌舞伎』(4月3日初日)の取材会を行いました。
歌舞伎座の『三月大歌舞伎』は昼夜を通し『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』を上演。実際に起こった赤穂浪士の討ち入り事件を題材に、大星由良之助をはじめとする四十七士の仇討(あだう)ちまでの困難や、彼らを取り巻く人間模様を描き上げた全十一段の物語です。
仁左衛門さんが、大星由良之助を通し上演で『四段目』『七段目』『十一段目』を勤めるのは2008年の平成中村座(浅草)以来。当時は、塩冶判官を十八世中村勘三郎さんが勤め、今回息子の中村勘九郎さん(43)が同じ役を勤めることに、「非常に楽しみ。前回十八代目さんとやって、その次がその息子さんとやる。とくに仲が良かったものですから、あの世でのり(本名:波野哲明さん)も喜んでくれているだろうなって思って。彼への追善の気持ちも正直ありますね」と語りました。
そして『四月大歌舞伎』は『彦山権現誓助剱』毛谷村六助を勤めます。純朴で孝行者の主人公・毛谷村六助の人柄や物語のすがすがしい展開が印象的な名作です。
実はこの演目、以前あまり好きではなく、演じたことで気持ちが変わったといいます。仁左衛門さんは「人物が好きなった。乗り気ではなかったのは芝居をきちんと見ていなかった。人物のほれたことと芝居はこび、芝居構成が見事」と明かしました。
四月は松本幸四郎さん(52)とのWキャスト。このことに、「ベストの体調でやりたいという思いはあります。もちろんやれると思うんですよ、でもやれると思っていたけどしんどいな。あれ(演目は)かなり後半しんどい。これらはWキャストでみなさんにも見ていただきたい。おそらく幸四郎くんは幸四郎くんでやるだろうし」と話しました。
歌舞伎座の『三月大歌舞伎』は昼夜を通し『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』を上演。実際に起こった赤穂浪士の討ち入り事件を題材に、大星由良之助をはじめとする四十七士の仇討(あだう)ちまでの困難や、彼らを取り巻く人間模様を描き上げた全十一段の物語です。
仁左衛門さんが、大星由良之助を通し上演で『四段目』『七段目』『十一段目』を勤めるのは2008年の平成中村座(浅草)以来。当時は、塩冶判官を十八世中村勘三郎さんが勤め、今回息子の中村勘九郎さん(43)が同じ役を勤めることに、「非常に楽しみ。前回十八代目さんとやって、その次がその息子さんとやる。とくに仲が良かったものですから、あの世でのり(本名:波野哲明さん)も喜んでくれているだろうなって思って。彼への追善の気持ちも正直ありますね」と語りました。
そして『四月大歌舞伎』は『彦山権現誓助剱』毛谷村六助を勤めます。純朴で孝行者の主人公・毛谷村六助の人柄や物語のすがすがしい展開が印象的な名作です。
実はこの演目、以前あまり好きではなく、演じたことで気持ちが変わったといいます。仁左衛門さんは「人物が好きなった。乗り気ではなかったのは芝居をきちんと見ていなかった。人物のほれたことと芝居はこび、芝居構成が見事」と明かしました。
四月は松本幸四郎さん(52)とのWキャスト。このことに、「ベストの体調でやりたいという思いはあります。もちろんやれると思うんですよ、でもやれると思っていたけどしんどいな。あれ(演目は)かなり後半しんどい。これらはWキャストでみなさんにも見ていただきたい。おそらく幸四郎くんは幸四郎くんでやるだろうし」と話しました。
最終更新日:2025年2月20日 6:35