片岡仁左衛門 孫・千之助と7年ぶりの舞
歌舞伎俳優の片岡仁左衛門さん(77)と孫・片岡千之助さん(21)が日本テレビの取材に応じ、歌舞伎座『吉例顔見世大歌舞伎』で『連獅子』を勤める今の思いを明かしました。
『連獅子』は厳しくも温かい親獅子の情愛や谷をはい上がる仔獅子のけなげさ、親子の感動的な再会が描かれる人気舞踊。獅子を模した姿で長い毛を勇壮に振り回す“毛振り”が最大の見せ場です。77歳での『連獅子』挑戦は、松竹主催の公演では最高齢の記録となります。
35年前、当時76歳の十七世・中村勘三郎さんが息子・勘九郎さんと勤めた『連獅子』を見て“会場の雰囲気に圧倒された”という仁左衛門さん。
当時を振り返り「いつか自分も同じ年になったらやりたい。歌舞伎座で連獅子が踊れる役者でいられれば、(77歳)喜寿で踊りたいとずっと思っていたんです」と語りました。
また、仁左衛門さんと3回目となる『連獅子』を勤める孫の千之助さんは「元々小さい時から祖父とやらせていただきたい演目の一つだった。11歳、14歳、そして21歳と3回やらせていただけることが、本当にとにかくありがたいことですし、とにかく一生懸命、この年ならではの仔獅子を出しきれたなと思います」と明かしました。
仁左衛門さんが喜寿で『連獅子』を勤める『吉例顔見世大歌舞伎』は11月1日初日を迎えます。