イスラエル・ネタニヤフ首相 フーシ派への攻撃強化の構え
イスラエルのネタニヤフ首相は22日、対立するイエメンの武装組織フーシ派への攻撃を強化する構えを示しました。攻撃の応酬の激化が懸念されています。
イスラエル軍とフーシ派をめぐっては、フーシ派がイスラム組織ハマスへの連帯から、イスラエルに向けてミサイルなどで攻撃を行っているほか、紅海周辺で船舶への攻撃を繰り返していて、イスラエル軍もフーシ派の拠点を空爆するなど攻撃の応酬が続いています。
21日には、イエメンからのミサイルの迎撃が失敗して、西部の都市テルアビブの公園に着弾し、16人がケガをしました。
こうした中、ネタニヤフ首相は、22日、「親イランのテロ組織に対して我々が力強く行動したのと同様に、フーシ派に対しても我々は行動する」と述べ、フーシ派への攻撃を強化する構えを示しました。その上で、アメリカなど同盟国とともにフーシ派に対抗するとしています。
一方、フーシ派側は、「イスラエルが侵略を停止するまでハマスを支援し続ける」として、攻撃を続ける構えです。
攻撃の応酬が激化することで、中東情勢のさらなる悪化が懸念されています。