ドローン使い飲料水配布も「数十万人分の確保に支障」ダム決壊
ウクライナ南部にあるダムが決壊した原因は不明のままですが、事前に爆発が起きていたとする指摘が相次いでいます。
カホフカダムについてニューヨーク・タイムズは、バイデン政権高官の話として、決壊する前にアメリカの偵察衛星が、赤外線センサーで大規模な爆発を検知していたと報じました。
また、ノルウェーの研究所は、この地域の地震観測所が検知した揺れは、爆発が起きたことを示していると発表しています。
被害が広がる中、ロシアの支配地域には支援活動にあたる国際機関も入ることができず、ゼレンスキー大統領は9日、「数十万人の飲料水の確保に支障が出ている」と訴えています。浸水した家屋にとどまっている人もいて、ドローンを使って飲料水が配られるなど支援活動が行われています。
ウクライナ側は、洪水で少なくとも5人が死亡し、ドニプロ川周辺のウクライナ支配地域では、3763棟が浸水したとしています。
また、9日もロシア軍の砲撃で救助活動が一時中断され、避難者への攻撃が続いていると批判しています。