ノーベル物理学賞に選ばれた真鍋淑郎さんは、「研究に１００％集中することができるのは家族の支え」と語りました。会見でユーモアを交えながら語ったのは、妻への感謝でした。

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ノーベル物理学賞に選ばれた真鍋淑郎さん（９０）。

ノーベル物理学賞　真鍋淑郎氏（９０）
「私は気候変動の研究をとても楽しくやっていました。好奇心が研究活動全ての原動力です」

“二酸化炭素の増加が温暖化を進める”今では当たり前となっているこの関係を、真鍋さんは明らかにしました。

フランス・パリにも真鍋さんの功績を示すものがあります。パリ北駅構内の看板には、真鍋さんの名前と真鍋さんの「気候モデルの方程式」がアートとして描かれています。２０１５年、地球温暖化対策の新たな枠組み「パリ協定」を採択したＣＯＰ２１に合わせて、設置されました。

そんな真鍋さん、仲間内からはある呼び名が─。

プリンストン大学の元同僚　井上国亜輝さん
「“妖怪のようだ”とみんな言うんですけどね。私が知る中でも一番エクササイズをする、運動されている研究者だと思います」

ヨガをする真鍋さんの姿をみると、天井に向かって足がまっすぐと伸びています。「科学者として大事なのは健康だ」と話していたといいます。

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一方、研究を続けられた“もうひとつの理由”について、会見で以下のように話しました。

ノーベル物理学賞　真鍋淑郎氏（９０）
「私は食事の面で一番恵まれています。妻は素晴らしい料理を作ってくれます」
「私は運転がとても下手です。そして突然何か考え始めると、信号に全く注意が向かなくなります。妻は素晴らしいドライバーです」
「それで、私は自分の研究に１００％集中することができるんです。この機会に妻がやってきてくれたことに対して、深く感謝したいです。ありがとう」

１０月６日放送『ｎｅｗｓ　ｚｅｒｏ』より。