英・ジョンソン首相、正式に辞任表明 「新たな首相を選ぶべきという議会の意思が明らかになった」
イギリスのジョンソン首相が辞任を正式に表明しました。現政権を巡っては不祥事が相次ぎ首相の退陣を求める声が強まっていました。
ジョンソン首相は7日、首相官邸前で記者会見を開き、「新たな首相を選ぶべきだという議会の意思が明らかになった」「新しいリーダーを選ぶプロセスを始めるべきだ」などと述べ、辞任を正式に表明しました。
現政権をめぐっては、ロックダウン中に首相官邸でパーティーが開かれていた問題や自らが登用した与党幹部の痴漢疑惑などを受けて財務相や保健相といった主要な閣僚が辞任。
また、副大臣級の職務などについていた与党議員およそ50人が相次いで辞任する異例の事態となっていました。
6日には続投を明言していたジョンソン首相ですが、閣僚らの辞任の動きが止まらず、これ以上の政権運営は難しいと判断したものです。
ジョンソン首相は記者会見の中で、EU=ヨーロッパ連合からの離脱を成し遂げたことや、世界で最初に新型コロナウイルスのワクチン接種を開始したことなどを成果として強調しました。その一方で、一連の不祥事については一切触れませんでした。
今後は、保守党の党首選を経て新首相が誕生する予定で、地元メディアでは、次期首相候補としてトラス外相やウォレス国防相などの名前があがっています。