イギリスのジョンソン首相が窮地に立たされています。政権をめぐる不祥事が相次ぐ中、6日までに閣僚2人のほか30人以上の政府高官が辞任する異例の事態となっています。

ジョンソン政権をめぐっては5日に財務相と保健相が辞任したほか、地元メディアによりますと6日までに副大臣級の役職などについていた与党議員30人以上が辞任したということです。

ジョンソン首相はロックダウン中に首相官邸でパーティーを複数回開いていたことが批判されている他、自らが登用した与党幹部の痴漢疑惑も浮上し任命責任などが問われていました。

最新の世論調査で約7割が首相の退陣を求めるとの結果も出るなか、ジョンソン首相は6日、議会で改めて続投すると強調しています。

ジョンソン首相「困難な状況にあっても（有権者からの）大きな負託を受けた首相がなすべきは前進し続けることだ」

ただ、地元メディアは6日、側近のパテル内務相も首相に面会して辞任を促したと伝えていて、現政権は長くは持たないとの見方が強まっています。