ロシア軍、東部2州“制圧”へ攻勢強める 英国防省「今後も街を完全破壊する戦い方を継続」と見方示す
ロシアはウクライナ東部のルハンシク州の制圧を宣言し、ドネツク州で攻勢を強めていますが、イギリス国防省は5日、ロシア側は今後も街を完全に破壊する戦い方を続けるとの見方を示しました。
イギリス国防省は5日、「ロシアがルハンシク州のほぼ全域を支配下に置き、当面の目標としていた東部ドンバス地方の“解放”について実質的な進展を主張できるようになった」と分析しました。
その上で、ドネツク州でも大砲を大量に使用して、街を完全に破壊する戦い方を継続することは間違いないとの見方を示しています。
こうした中、ルハンシク州のハイダイ知事は4日、州の制圧宣言につながったリシチャンシクからの撤退について「第2のマリウポリになりかねなかった」と述べ、やむを得ない判断だったと説明しました。
ハイダイ知事「リシチャンシク周辺は包囲される危険性があった。第2のマリウポリになりかねないため、部隊を撤退する決定がなされた」
一方で、ハイダイ知事は「ドネツク州の防衛は強化されていて、ロシア軍がすぐに占拠することはないだろう」と強調しました。