露・プーチン大統領、国民対話番組を延期「より重要な行事が多い」具体的な理由明かさず
ウクライナ東部への攻勢が強まっています。ロシア軍による東部の要衝セベロドネツクへの激しい攻撃が続いていて、地元知事は24日、軍が撤退せざるを得ないと述べました。
ハイダイ知事「(ウクライナ軍は)別の場所に撤退せざるを得ない。そこから反撃する」
ルハンシク州のハイダイ知事は「撤退」について、「ほとんど破壊された街にいては死者が増えるだけだ」と明らかにしています。
ウクライナ軍参謀本部が会見で「ロシアはルハンシク州とドネツク州を完全制圧するため攻撃を止めていない」と話すなど、ロシアが当初の目的である東部2州の掌握に向け、攻撃を強めていることがうかがえます。
こうした中、ロシア大統領府のペスコフ報道官は24日、毎年6月に行われてきたプーチン大統領が国民と対話する番組について、延期すると改めて述べました。
延期について「いま大統領には、より重要な行事が多い」などと具体的な理由は明かしていませんが、侵攻への不満を国民にぶつけられることを避けたとの見方もあります。
ただ、プーチン大統領をめぐってはロシアの最新の調査でも支持率は78.7%で、侵攻を開始した3月以降、8割近い支持が続いています。