ルハンシク州の97%“制圧”ロシア側発表も…英国防省「ウクライナの防衛は維持」
ロシアのショイグ国防相は7日、完全制圧を目指すウクライナ東部ルハンシク州の97%を制圧し、要衝セベロドネツクの住宅地域を完全に掌握したと発表しました。
6日に撮影されたルハンシク州セベロドネツク近郊の衛星写真と3月29日に撮影された衛星写真と比べると、建物の大部分が破壊されているのが分かります。
セベロドネツクで激しい市街戦が続く中、ロシアのショイグ国防相は7日、「ルハンシク州の97%を制圧した」とした上で、「セベロドネツクの住宅地域を完全に掌握した」と発表しました。
イギリス国防省は8日、「ロシア側は引き続き3方向からセベロドネツクへの攻撃を試みているが、ウクライナの防衛は維持されている」とした上で、「この24時間でどちらかが大きく前進したとは考えにくい」と分析しています。
ハイダイ知事「ロシア側が持っているだけの兵力や軍備を(セベロドネツクに)投入すると確信している」
ルハンシク州のハイダイ知事は8日、「ウクライナ軍が戦略的にセベロドネツクから後退することはあり得る」としながらも、「ロシア側に明け渡すことは考えておらず、今後も戦闘は続く」と徹底抗戦の構えを強調しました。