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「異常な雨」が西日本で著しく増加 NOAA分析…今後さらに増える予測も

2022年6月15日 7:28
「異常な雨」が西日本で著しく増加 NOAA分析…今後さらに増える予測も

過去約40年間で「異常な雨」が西日本で著しく増加していて、今後さらに増えると予測されていることがわかりました。

NOAA=アメリカ海洋大気局・地球流体力学研究所の村上裕之研究員らのグループは、1977年から2015年まで38年間にわたる降水量などのデータを、スーパーコンピューターを使い人工知能で分析しました。

その結果、局地的な強い雨などこれまでに起こったことがないような全国での「異常な雨」は、1977年が年間6.1日に対し2015年は12.3日と38年で2倍に増えたことがわかりました。

「異常な雨」は西日本で特に増えていて、1977年の2.7日から2015年には7.3日と3倍近く上昇しているということです。

「異常な雨」の発生頻度が高まっていることについては、日本付近を通過する台風が増えていることに加え、人間の活動による二酸化炭素やメタンなど温室効果ガス排出が影響を与えているとしています。

また将来の予測では、西日本の平均降水量は6月から8月中旬にかけて増加し、梅雨明けの時期が遅れるとされていて、西日本の「異常な雨」は2050年には年間9.1日と、1977年の3倍以上に増えるとみられています。