イラン最高指導者ハメネイ師、イスラエルへの直接攻撃を正当化「最低限の罰」
イランの最高指導者ハメネイ師は4日、テヘランで演説を行いました。1日のイスラエルへの直接攻撃を「イスラエルの犯罪への最低限の罰だ」として正当化しました。
ハメネイ師は演説の中で、1日に行ったイスラエルへの攻撃は「合法かつ正当」であり、イスラエルの犯罪に対する最低限の罰だと述べました。
また、イスラエルがイランへの報復を示唆する中、「イスラエルに対する抵抗は、指導者らが殺害されても弱まることはないだろう」と述べ、イスラエル側をけん制しました。
こうした中、イスラエルは連日、レバノンへの攻撃を続けていて、4日、南部でイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘員250人を殺害したと発表しました。ヒズボラ側もイスラエル北部にロケット弾を発射するなど、徹底抗戦を続けています。
NNNは、ヒズボラの攻撃を避けてレバノン国境と接する村から避難してきたイスラエルの住民を取材しました。
ザハラさんは、およそ1年にわたり、北部の都市ハイファでの避難生活を続けています。双子の子どもとともに狭いホテルで暮らすストレスに加え、先月からはハイファへの攻撃も増え、不安な毎日が続きます。
ザハラさん「子どもにはホテルから、なるべく出ないように伝えています。警報には慣れたけど、恐怖は感じます」
イスラエル北部からの避難住民は現在およそ8万人。イスラエルは「住民の帰還」を掲げてヒズボラへの攻勢を強めていますが、帰還のメドは立っていません。
ザハラさん「戦争はしてほしくないけど、私たちには他にもう選択肢がないと感じます。早く平和になってほしいです」