政権崩壊のシリア 米とイスラエルが空爆
シリアの反政府勢力が首都ダマスカスを制圧し、アサド政権が崩壊しました。一方、アメリカはシリア国内の過激派組織「イスラム国」の拠点を空爆したほか、イスラエルもシリア国内の軍事施設を空爆したとしています。
アメリカのバイデン大統領は8日、「シリアの人々にとってより良い未来を築くための歴史的な機会だ」と強調する一方で、「次に何が起こるのか、リスクと不確実性の瞬間でもある」と指摘しました。
そのうえで、シリア国内にある過激派組織「イスラム国」の拠点などを標的に空爆を行ったと明らかにしました。
一方、イスラエルのネタニヤフ首相は、「アサド政権の後ろ盾だったイランやヒズボラへの我々の強硬策がアサド政権崩壊につながった」と強調しました。
イスラエルもまたシリア国内の軍事施設への空爆を行っていて、イスラエルのメディアは、敵対勢力に武器が渡るのを防ぐためだと報じています。
ロイター通信は、イランが長距離ミサイルの開発などに使っていたとされるダマスカスの施設も空爆の標的になったと伝えています。