秋の味覚!シャインマスカットの収穫が最盛期 収穫現場には農林水産省の職員も…なぜ?
県内有数のブドウの産地・横手市で、シャインマスカットの収穫が最盛期を迎えています。
7月下旬の長雨の影響が心配されましたが、例年通り、甘く品質の高いブドウに仕上がったということです。
今年もたわわに実った秋の味覚の代表格・ブドウ。
県内有数の産地・横手市では、180戸ほどの農家が栽培に取り組んでいます。
約2ヘクタールで20種類あまりのブドウを栽培する横手市大沢の小川智洋さんの畑でも、主力品種のシャインマスカットの収穫が最盛期を迎えています。
今年は7月下旬の長雨で、病気の発生を防ぐ消毒作業に苦労したものの、日々の栽培管理が実を結び、例年通り甘く品質の高いブドウに仕上がったということです。
小川豊治ぶどう園 小川智洋さん
「ぶどうの生育に合わせて作業するのは大変苦労した年でした。シーズンは続きますので、ぜひ旬の味覚を味わっていただけたらなと思います」
小川さんとともにブドウの収穫に励んでいるのは、東京の霞が関にある農林水産省の職員・河田倫典さんです。
農林水産省は、現場の実態に即した政策の立案ができる人材を育てることを目的に、1967年から、入省2年目の若手職員を全国の農林漁業の現場に派遣しています。
「点線あるじゃないですか、この点線を。開く用なんですよ。開いて中見て色味を見て収穫する」
「このぐらいで?」
「そうそうそう。重いのでしっかり押さえて切ってください、はい。パッツ」
今年度は125人が全国各地で研修を行っていて、秋田県では河田さんが来月10日まで小川さんの家にホームステイしながらブドウの生産現場を学びます。
農林水産省 河田倫典さん
「政策を作る上で、課題を一つひとつ改善できるように努めていきたいと思ってますので、日本の農業の課題とかそういう現状っていうものを肌で知れているというのは、すごく貴重な体験だと思っています」
さわやかな甘さとみずみずしい食感に加え、皮ごと食べられる手軽さから人気が高いシャインマスカット。
JA秋田ふるさとでは、今シーズン約24トンの出荷を見込んでいて、収穫は来月中旬にかけて続くということです。