若者が口々に決意! 能代市で成人式
お盆のUターンラッシュはピークを迎えていますが、ふるさとに戻ってきた若い方々は、こちらの行事に参加してきた、あるいは明日参加するという方もいらっしゃるかもしれません。人生の節目を祝う「成人式」あるいは、「二十歳のつどい」や、「二十歳を祝う会」などに名前を変えた行事です。県内では今年、19の市町村が、8月に開催します。
おととし、成人年齢が18歳に引き下げられたこともあり、多くの市町村が行事の名前を変えましたが、今も、4つの市町村が、これまで慣れ親しまれてきた、「成人式」の名称を残していて、このうちの能代市では、14日に開催されました。
能代市の成人式に出席したのは、2003年度に生まれた現在、二十歳から21歳までの若者たち。すでにこの画面から若々しさがヒシヒシと伝わってくる能代のヤングたちの、晴れの一日を取材しました。
Q:いまどちらで何を
「新潟県で大学野球してます」
Q:20年前に秋田で何かができたんですが知ってます?
「こまちスタジアム!(こけら落としは)中日対広島の試合で。わかります」
そう、大正解です。式に出席する若者たちの多くが産声を上げた2003年。秋田県内では、新たな県立野球場=こまちスタジアムが誕生しました。
「若さ」というキーワードでいろいろ調べてみますと、2003年には、こんな話題も見つかりました。アフリカ大陸から訪れたマサイ族の若者たち=「マサイの戦士」が、秋田市内の小学校で児童と交流した…という話題です。こんな出来事もあったんですね。
成人式が行われた能代市の、2003年の一大イベントは農業の祭典=秋田県種苗交換会の開催でした。
携帯電話の主流がいわゆる「ガラケー」だった時代に生まれた若者たちは、スマホ片手に、久々の再会を楽しみました。
能代市が主催する「成人式」には、300人あまりが出席しました。出席者は、2003年度に生まれた、現在、二十歳から21歳までの若者たちです。
式では、能代第二中学校を卒業し、現在は能代市役所に勤めている茂木優斗さんが、出席者を代表してあいさつし、両親への感謝の言葉を述べました。
茂木優斗さん
「特に私は両親にとても感謝しています。20年間、両親にはたくさん迷惑をかけてきましたが、進学し目指していた職に就き、今こうしてこの場に立てているのは、いつもそばでサポートしてくれる両親の存在があったからだと思います」
ふるさとを離れて暮らす人たちにとっては、旧友との久しぶりの再会です。
出席者に聞きました
■高校の同級生2人組
Qいまどちらで何を
「埼玉で大学に通ってます」
「宮城県の仙台市で大学生やってます」
「久しぶりに友達と会えてうれしいです、高校が一緒…ンフフフフン」
ふるさとで暮らしていても、ふるさとを離れていても、若者たちは様々な経験を積んで、それぞれの夢や目標をかなえたいと考えています。
■福井県在住で大学生
「就職をまず決めてから、4年生になってから例えばどっか行ったり、海外とかに行ったりしていろんなこと経験できたらなと、思ってます」
■北海道在住の大学生&能代在住の大学生
「このあと社会福祉士の国家試験の勉強があったりとか、あとはいまもいろいろ活動してるのでそれをやりつつ…まだ自分がやりたいことが見つかってないので、自分探しをしようかなと思います」
「精神的には自立した大人になるということで、職業的な面ではJICA(国際協力機構)に就職したいって考えてます、はい!」
人生の土台を築いた仲間たちと過ごしたふるさとに、恩返しをしたいと考える若者も少なくありません。
新潟県の大学で野球に励む
「野球の…今能代人口が減って、野球人口も減っている中、男子女子問わず、いろんな野球の発展に向けて、これから活動していきたいなと思ってます」
県内では、八峰町でも14日、二十歳を祝う会が開かれました。15日には、県内15の市町村で、若者たちの門出を祝う行事が開かれます。