操作なし!自分の意思で動かせる夢のような移動手段って?最新ヘルスケア機器を体験リポート
県は、健康の維持や増進につながる商品やサービスを提供する「ヘルスケア産業」への県内企業の参入を進めています。
22日は、企業などを対象にしたセミナーが開かれました。
中でも注目されたのが、大手自動車メーカーが開発した乗り物です。
なんと、手元で操作をしなくても自分の意思で動かすことができる、夢のような移動手段なんです。
このセミナーは、健康の維持や増進につながる商品やサービスを提供するヘルスケア産業の最新の動向を学ぼうと、県や市町村、それに医療関連の県内企業などで作る、県次世代ヘルスケア産業協議会が開きました。
これからヘルスケア産業への参入を予定している企業や県の関係者が参加して、すでに取り組みを進めている県内企業などから成果を聞いて理解を深めました。
中でも先進事例として紹介されたのが、大手自動車メーカー・ホンダが開発した、新たな移動手段・ユニワンです。
なんと、操作は不要。
座ったまま体重移動するだけで動かすことができるんです。
本田技研工業 ユニワン事業責任者 中原大輔さん
「いまパーソナルモビリティって、自動運転、自動的に連れて行ってくれるっていうのがあるんですけど、我々は、自分で動こうとする力、それこそ生きる活力につながるっていうホンダのその思いがありましてですね、一切自動運転はやらないっていう方針であります。自分で動くことが健康にもつながる、そういうふうに考えています」
すべての方向に移動できるユニワン。
鴨下望美アナウンサー
「では、ユニワン、実際に体験してみたいと思います。お願いします」
乗り方はとても簡単。
座ったらシートベルトを締めて、手元のスマートフォンでユニワンを起動するだけです。
鴨下アナ
「お~、とても目線が高くなりました」
中原さん
「膝に手を置いて姿勢をちょっと前に」
鴨下アナ
「お~!本当だ、何も難しい動作はいらないんですね」
中原さん
「右に曲がりたい場合は少し右に体重を下にかける」
鴨下アナ
「本当だ!すごい。ちょっとした動きですごいスムーズに動きます!楽しい」
操作がいらないため、両手も自由に使えるんです。
横に動くモードもあるため、乗りながら料理や掃除などの家事もできます。
さらに。
鴨下アナ
「私、何度か車いすに取材で乗ったことがあるんですけど、普段車いすに乗るよりも見上げる感じが少ないというか…」
立っている人の目線に近く、移動しながら自然にコミュニケーションを取れるのも大きな特徴です。
障害がある人や、長時間歩くことに自信がない高齢者、子どもにも活用してほしいと開発されたユニワン。
今年の夏に発売される予定で、大型の商業施設やテーマパークでの使用、また、リハビリでの活用などが想定されています。
県は、今後もこうした先進事例を学ぶセミナーを開いて、県内企業のヘルスケア産業への参入を進めて、健康寿命の延伸につなげたい考えです。