エネルギーの地産地消へ…もみ殻を燃料にお湯を作る施設が完成 大潟村
コメの収穫で出るもみ殻を燃料にして、小中学校などで使うお湯を供給する施設が大潟村に完成しました。
早ければ来月にも本格的な供給を始める計画で、大潟村は、エネルギーの地産地消に向けた環境整備を進めています。
コメの一大産地・大潟村で発生するもみ殻は、年間1万2千トンから1万4千トンほど。
そのほとんどは、不要なものとして廃棄するしかありませんでした。
大潟村はそれを「新たなエネルギー源」として活用することを決め、17日、その拠点となる施設が公開されました。
新たに完成したのは、もみ殻を燃やした熱でお湯をつくり、供給するボイラー施設です。
現在、試運転中で、今後、村にある小中学校や宿泊施設など5か所にお湯を供給する計画です。
タンクに貯めた90度のお湯を、それぞれの施設に、早ければ来月から供給します。
事業費は約12億円で、7割以上は国からの補助金です。
ボイラーを増やし、お湯を供給するためのパイプを村中に張り巡らせれば、一般住宅にもお湯を供給することが可能になりますが、村では、整備にかかる費用や住民のニーズを十分考慮して、供給網を広げるかどうか、判断する考えです。
大潟村では、公共施設への太陽光発電導入などにも取り組んでいて、「エネルギーの地産地消」に向けた環境整備を進めています。