戦火を逃れ…筑波大のウクライナ人学生「復興に役立ちたい」選んだ進学の道
茨城県つくば市の筑波大学で3日、戦火を逃れ、日本に来たウクライナ人学生向けにキャリアセミナーが開かれました。
筑波大学は、ロシアによる侵攻が始まった2022年から、ウクライナ人学生を無償で受け入れてきました。無償での受け入れがおわる4月から、学生らは進学や就職など次のステップに進むことになります。
キーウ出身のステファニーアさん。
避難生活が長引くなか、選んだのは日本で大学院に進む道。いつかウクライナの復興に役立ちたいと、去年4月から、国際公共政策を学んでいます。
去年6月、私たちが自宅を訪ねた時は…。
母・イリナさん「調子はどう?」
ウクライナで暮らす家族とのビデオ通話。侵攻を受ける母国のことを忘れることはありません。
筑波大学ウクライナ学生支援チーム長 臼山利信教授
「戦争が終息して国の復興支援が始まった時に、彼らの経験・知識・技能が生かされる時がくるのではないか。(受け入れは)非常に意義があったのではと思います」
この日開かれた懇談会は、ウクライナ人学生が集まる最後の機会です。
「私たちの未来に何が待ち受けていようと『素晴らしい経験ができた』と言えます」
「日本の人々と社会にお返しができるよう、これからも努力します」
侵攻で人生を大きく変えられた、ウクライナ人学生たち。
筑波大学では、4月以降、進路の決まっていない学生たちについても、自治体と連携して就職などの後押しをしていくということです。