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ウクライナ人学生へ“日本での就職活動”講演会 筑波大学

2024年4月21日 1:01
ウクライナ人学生へ“日本での就職活動”講演会 筑波大学

ロシアによるウクライナ侵攻から避難してきた大学生を受け入れる筑波大学で、ウクライナ人学生向けに日本での就職活動についての講演会が行われました。

筑波大学で20日に行われたのは、ウクライナ人学生向けの日本の就職活動についての講演会です。筑波大学では、侵攻が始まった2022年からウクライナ人大学生の受け入れを始め、授業料や学生宿舎の費用免除などサポートを提供しています。これまでに42人を受け入れ、現在は大学院などに進学した人も含め33人が学んでいます。

この日は、日本の大学を出たシリア出身の男性が、自身の就職活動から得た教訓を語りました。

シリア出身 日本企業で働くアルヘブラウイさん「可能な限り多く、(たとえば)100社に申し込んでください。このうち1割は面接に進めるかもしれません」

日本語能力の重要性や「内定をとるまで2年間かかる」といった説明に、参加者は真剣な表情で耳を傾けました。

日本で就職を検討 ウクライナ人学生(20)「ウクライナと日本での仕事の探し方はとても違うので、きょうの講演会は大変役に立ちました。日本での仕事探しは複雑なシステムで、たくさん段階があるのですね」

筑波大学ウクライナ学生支援チーム長・臼山利信教授「(支援が3年目に入り)将来、活躍できるように自立を促すことが今、最大の力点。(日本での経験を)ウクライナ本国の再建のため、将来、生かしてもらいたいという強い願いを持っています」

侵攻が続く中で、どう生きていくのか。それぞれが選択に迫られています。