読み聞かせのスペシャリスト 学生24人が「認定絵本士」に オリジナル絵本でアナに「お手本」を披露 福岡・筑紫女学園大学
認定絵本士という資格があるのをご存じでしょうか。絵本の読み聞かせの能力などを備えた人に与えられる資格で、22日、福岡県太宰府市の大学で絵本のスペシャリストが誕生しました。
22日、福岡県太宰府市の筑紫女学園大学で、資格の認定証授与式が行われました。
■筑紫女学園大学 スレンダー・クマール教授
「所定のカリキュラムを修了されました。よって、認定絵本士として認定されたことをここに証します。」
認定絵本士は、読書の楽しさを多くの人に知ってもらおうと2019年から養成制度が始まった資格です。国立青少年教育振興機構が認定しています。
認定絵本士を取得するためには、養成講座がある大学・短大・専門学校などでの、およそ50時間の授業が必要です。福岡で講座を開いているのはこの筑紫女学園大学を含め、2校しかありません。
筑紫女学園ではことし、学生24人が認定絵本士の資格を取得しました。
ことし資格をとった学生が作ったオリジナルの絵本がお披露目されました。
こちらは、そのうちの1冊「くーちゃんのプレゼント」です。
■大学3年・平田美咲さん
「展開ができるだけ少なく、わかりやすい話が広がっていくように気をつけました。」
平田さんによりますと、認定絵本士の講座を受ける中で学んだ、子どもに伝わりやすい表現方法を意識して制作したということです。
また、講座の中では伝えるための表現も学びます。檜垣アナウンサーの読みかたを見てもらいました。
■檜垣すみれアナウンサー
「くーちゃんのプレゼント。おかあさんにきんちゃくをもらったくまのくーちゃん、おおよろこび。おなががすいたらあけてみてね。やったー。」
■平田さん
「持ち方ですかね。手は上じゃなくて下で押さえた方が、絵本全体が見えると思います。」
持ち方だけではなく、読み方にも注意が必要です。認定絵本士の今村さんにお手本で読んでもらいました。
■大学3年・今村汐里さん
「おかあさんにきんちゃくをもらったくまのくーちゃん、おおよろこび。おなががすいたらあけてみてね。やったー」
聞いている子どもに向けてキャラクターごとに声を使い分け、子どもの目線を考えることが大切です。
2人はこの資格を生かして将来、子どもに関わる仕事に就きたいと話します。
■今村さん
「年齢に合わせたり、年齢の中でも月齢にあった絵本選びに役立てていければと思います。」
■平田さん
「子どもたちが興味を持っているものから絵本を選ぶこともあるので、風船を保育に取り入れたりとか、子どもの興味の幅が広がっていくように絵本を選びたいです。」
資格を取得した学生には、今後の保育の現場などで読書の魅力を伝える役割が期待されています。