スマホの使い方をサポートします 北九州市が無料の「移動式スマホ教室」情報格差の解消目指す
北九州市は、スマートフォンの操作に不安がある人を対象にした「移動型のスマホ教室」を始めます。行政サービスの受け方や、災害情報の受け取り方などをサポートします。
■児玉悠一朗記者
「無料スマホ教室と書かれています。車内では、ヘッドホンをつけてスマートフォンを触っている人がいます。」
北九州市役所前で4日、移動型スマートフォン教室「スマサポ」号の内覧会が開かれました。ソフトバンクが全国の自治体と連携して、高齢者の情報格差を解消しようと運用しているものです。
5月から北九州市内の区役所など9か所を回り、スマートフォンの操作をサポートします。
さっそく参加したのは、北九州市門司区に住む松下澄子さん(71)です。普段は写真や動画など見る際にスマートフォンを利用していますが、ほかの機能を活用してみたいと話します。
■松下澄子さん
「今、結構楽しんでいます。自分の中で、今できている範囲で。だから、どんなことができるのか教えていただいて、一歩踏み出せたらと思っています。」
「スマサポ号」では、スマートフォンに詳しいソフトバンクのスタッフが指導にあたります。この日は、検索したい内容によりスムーズにたどり着くための方法を学びました。
■松下さん
「次からそのアイコンを押せば、すぐにいけるという話ですね。」
■ソフトバンクのスタッフ
「聞きたい歌を流している画面で。」
■松下さん
「四角いのを押して。」
■ソフトバンクのスタッフ
「ホーム画面に追加というのを押していただくと、次にすぐ流すことができます。」
■松下さん
「ああ、1つ覚えました。」
「スマサポ号」では基本操作のほかに、行政サービスの受け方やオンライン診療の利用方法、災害情報の受け取り方についても学ぶことができます。
■松下さん
「マイナンバーカードの時は(区役所に)1度行って、保険証を使えるように2度行ってみたいなことをしたので、そういうことがスマホでできるのだったら役に立つと思いますので、できるようになりたい。」
■北九州市 DX推進担当係長・金田典子さん
「今はまだスマホに慣れないけれど使ってみたいと思われている方に、まずハードルをなくしていただいて、自分のやりたいことや、いろいろな手続きをできるようになっていただけたらと思っています。」
移動型スマホ教室の利用は無料で、5月16日から毎週金曜日に、北九州市内の区役所などで実施されます。予約専用コールセンターの電話番号は0800-111-9442で、午前9時から午後5時まで受け付けています。
※FBS福岡放送めんたいワイド2025年4月4日午後5時すぎ放送