石川のカニようやく水揚げ 地震被害の輪島港でも10か月ぶりの本格操業
金沢港ではカニ漁に出ていた船が戻り続々と水揚げが行われました。しけのため漁に出られない日が続き水揚げは解禁から2日遅れに。とれ高にもしけの影響があったようです。
漁師は…:
「出港時間が悪天候でずれたのもあって、カニの場所もばらつきもあってイマイチでした。僕ら底引きにとってカニは一大イベントなので今後きょうはイマイチでしたけど、とれるように願っています」
一方、地震で大きな被害を受けた輪島港でも。
川島行人記者:
「地震後、初めて漁が再開された輪島港です。こちらでは船から次々にカニが荷揚げされていきます」
カニ解禁に間に合わせようと荷揚げ場などの仮復旧を行いこの日を迎えました。地震で港が隆起し船をつけられないため仮桟橋にはベルトコンベアーを設置しました。およそ10か月ぶりに本格的に漁に出た輪島の漁師たちは。
漁師は…:
「ほっとした気持ちが1番ですね。1年近く出れなかったんで。無事に帰ってこれた」
「できたことには安心というか満足していますけど。箱数も制限されているから…」
ただ、10か所ある荷揚げ場のうち4か所は被災し、いまも使えないため、荷揚げする量を例年の半分以下に制限せざるをえない状況です。
漁師:
「1日でも早く施設が直って、通常の操業できるようにと思うんですけど」
県漁協輪島支所 販売課・池豪志 課長
「少しずつ復旧復興しながら、がんばって出たんで、旬のカニを食べてほしいと思います」
港の本復旧にはまだ相当時間がかかるもののまずはなりわい再建への一歩を踏み出しました。