テイクアウト100人前も!地元で愛される町中華 55年間変わらない看板メニュー
この時間、時々店開きします昭和食堂。きょう開店です。メニューは地元で愛され続ける「うまい」唐揚げです!
愛媛県松山市小川、北条地域の旧道沿いに立つのが「北京飯店」。町中華の走りのようなお店ですが…
2代目河野良彦さん:
「昭和44年のだいたい10月くらいに開店したと先代からは聞いてます」
昭和44年はアメリカの宇宙船アポロ11号が人類初の月面着陸に成功した年。
今や民間人が宇宙に行ける時代になりましたが、55年前は世界初の快挙。
その様子は全世界に生中継され、人々はアームストロング船長の月面への第一歩を固唾を飲んで見守りました。
今なら確実にバズっているはず。月からの生中継って…これホント?ネットも燃えていることでしょう。
そんな年に生まれた北京飯店。当初は松山市中心部にほど近い、畑寺に店を構えていたそうです。
数年後、現在の場所に移転。建物の2階で営業を始めましたが、なんと下の階には「馬小屋!」があったそうで…
2代目河野良彦さん:
「馬と美味いをかけて『ウマ店』ですね。『うまうまうまうま』言われてました」
皆さん、うまい!
55年変わらない看板メニューは、文字通り看板にしっかり書かれているから揚げ!
2代目河野良彦さん:
「ラーメンとから揚げとか、チャーハンとから揚げとか、6割7割くらいがから揚げは頼むんじゃないですかね。もう昔からですから。週に2回位仕込むんですけど120キロから180キロ。ここのやないといかん言うてくれたり」
その人気の秘密は…
「2度揚げですね。油が100%ラードで豚の油。やっぱりカラッと揚がる。1度目揚げて2度目で仕上げるみたいな」
2度揚げの時は何度も混ぜながら揚げていきます。
「これね、中の空気を抜くためにある程度(混ぜる)」
2度揚げすることでカラッとサクッと仕上がると言います。
使うのは鶏の胸肉。時間が経っても肉汁が出過ぎないからべとつかず、持ち帰ってもおいしいままなんだそうです。
「『頼まれとんよ』言うて今治の人が3人前を5つか6つとか、東京の息子に送るけんとか、横浜の息子に送るけんとかいうて喜んでもらえる。祭りの時なんかやったら100人前とかそんなん持って帰るお客さんもおるし」