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【昭和食堂】父から子へ代々受け継ぐ味…地元で80年愛され続ける“ちゃんぽん”

2025年1月27日 18:08
【昭和食堂】父から子へ代々受け継ぐ味…地元で80年愛され続ける“ちゃんぽん”

今年は昭和で数えるとちょうど100年となる年。昭和から続く味をご紹介する「昭和食堂」。昭和100年、改めまして今年も開店です。きょうの昭和食堂は80年続くちゃんぽんのお話です。

そのちゃんぽんの店があるのは、愛媛県宇和島市中央町です。昼11時に開店すると、店はすぐにこの賑わい。

チャンネル4で10年前に取材した時もこの行列。いやー人気です。その歴史は驚きの…

5代目 前田宗一朗さん:
「明治10年創業になります。150年近くになりますね」

明治10年創業 始まりは蕎麦屋だった

昭和どころではない、明治10年創業。その始まりは“蕎麦屋”だったと言います。明治10年は西郷隆盛が挙兵し、西南戦争が始まった年。まさに、教科書の時代です。

「長年守り抜くのは大変なんですけども、今月の11日に父親が亡くなりまして、ですからその味をしっかりと受け継いでいくのが大切かなと思っています」

先代から受け継いだ心を持って

一緒に厨房に立ち、4代目である父親から味をしっかり教わったという5代目。

5代目 前田宗一朗さん:
「これはスープになります。うちはおダシはイリコのみを使って、あとはしょう油ベースのスープ」

80年変わらないスープからは、イリコのいい香りが立ち上ります。そして菊屋のちゃんぽんで特に大切にしているものがあります。

5代目 前田宗一朗さん:
「ウチはずっとこの細もやしを使ってます。大体一日20㎏前後使う位です。ちゃんぽんは(一日)120~130杯ぐらいですね」

父から子、子から孫へと代々受け継がれてきた菊屋のちゃんぽん。では、一杯お願いします!

戦後から愛されるメニュー

ちゃんぽんがメニューに登場したのは、戦後すぐだと言います。具だくさんなのが嬉しいちゃんぽん、そこに合わせるのはなんと自家製麺です。たっぷりの具とひたひたになるまでスープが入ると菊屋のちゃんぽん、出来上がりです。

先代から受け継いだのは味に加えて、“お客のために”、という心。ひたひたのスープとボリュームは、その表れです。

常連の親子がいらっしゃいました。

常連の親子:
「全部好き全部スープもいいし麺もうまいしね。この子はあんまり麺は好きじゃないんだけど菊屋のちゃんぽんはよく食べます」

こちらの男性は初の菊屋だそうで…

Q.初めての味どうですか?
「めちゃめちゃ美味いです。スープが感動しました、おいしかったです」

4代目から5代目へ…80年のちゃんぽんは、宇和島の皆さんに愛されながらこれからも続いていきます。

最終更新日:2025年1月28日 12:04
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