無派閥の2人起用、首相の狙いは? 裏金問題受け自民党新役員人事
裏金問題を受け辞任した安倍派幹部の後任として、自民党政調会長には渡海紀三朗氏、国対委員長には浜田靖一氏のともに無派閥の2人が就任しました。
自民党・渡海政調会長「党が大変、今厳しい状況にある中で受けさせていただくということで、高揚感というよりは緊張感の方が強いですけども、とにかく政治を止めるわけにいかないと思ってますから」
萩生田氏の後任、渡海政調会長は、自民党がリクルート事件を受けて政治改革の指針としてまとめた「政治改革大綱」について、新たなものを作るべきとの考えを示しました。
高木氏の後任、浜田国対委員長は早速、交渉相手となる立憲民主党の安住国対委員長にあいさつしました。
自民党・浜田国対委員長「自由民主党自体が、そういったいろいろなご批判を受けているところであります。野党の皆さんからも、ご提案をいただきながら、相談をしながらやっていくことが重要だというふうに思っています」
2人を起用した狙いについて、岸田首相は次のように述べました。
岸田首相「政策策定、国会運営において、的確な対応を行わなければいけない。万全を期していかなければいけない。経験ですとか、あるいは実行力、調整力を兼ね備えたベテラン議員をお願いをした」
岸田首相はまた、無派閥議員を起用した理由について「派閥どうこうでなく、能力を発揮してもらえる方にお願いした」と話しました。