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内閣支持率急落、野党側が攻勢強める

2010年11月15日 15:00
内閣支持率急落、野党側が攻勢強める

 NNNが12~14日に行った世論調査で、菅内閣の支持率は先月より18ポイント下がって29.4%まで急落した。今年度補正予算案について、民主党など与党側は15日中に衆議院を通過させる方針だが、野党側が攻勢を強めていて、午前9時から予定されていた衆議院予算委員会は午後1時半現在、始まっていない。

 野党側は、中国漁船の衝突映像を公開するのかしないのかについて、自民党・石原幹事長が「ビデオの公開について、民主党という政党が必ずしも一つの考えでまとまっていないと。民主党として、本当はどうなんですかと、それだけ教えてください」と述べるなど、民主党の統一見解を求めている。

 野党の要求に対し、民主党は流出した44分間の映像の公開について「捜査終結後、政府に前向きに検討させる」と回答したが、折り合いはつかず、予算委員会は開かれていない。

 また、自民党は、漁船衝突事件や映像流出後の対応に問題があったとして、馬淵国交相や仙谷官房長官に対する不信任決議案を提出する方向で調整している。

 野党側は、世論調査で内閣支持率が急落したことや「映像を全面公開すべき」との回答が8割を超えたことを追い風に攻勢を強めており、補正予算案の衆議院通過は15日夜以降にずれ込む見通し。