オスプレイ墜落事故の調査結果を公表、変速装置の故障と人的ミス
去年11月、鹿児島県の屋久島沖で、アメリカ軍の輸送機オスプレイが墜落し米軍の兵士8人が死亡した事故について、米軍の事故調査委員会が機体の変速装置の故障と人的ミスが原因だったとする調査結果を公表しました。
防衛省によりますと、米軍の調査結果では、オスプレイのプロペラを回す変速装置の歯車の一つがひび割れ、破片が他の歯車を傷つけたことで、エンジンの動力が伝えられなくなったことが事故原因とされました。
ただ、歯車がひび割れた原因や時期は特定できなかったということです。
また、マニュアルでは3回表示されれば「できる範囲で速やかに着陸する」と求めていた変速装置の警告灯について、結果的に5回表示されても飛行を継続していたなどとしてパイロットの判断ミスも事故原因の1つとされました。
オスプレイは、米軍・自衛隊ともに事故後、一時飛行を見合わせていましたが、変速装置の点検の強化など安全対策を行った上で、今年3月以降、順次、飛行を再開しています。