鹿児島・奄美地方で先月に起きた豪雨災害を受けて、政府は１９日、復旧にかかる費用を補助する割合を引き上げる局地激甚災害に指定することを決めた。松本防災相は、指定から漏れた市町村でも追加指定することがあるとの見通しを示した。

　奄美地方では先月２０日、１時間に１２０ミリ以上の猛烈な雨が降り、３人が死亡したほか、建物や農地にも大きな被害が出た。そのため、奄美市の旧住用村地区や龍郷町など３つの市町村が道路や河川などについて、奄美市や大和村など４つの市町村が農地などについて、それぞれ局地激甚災害に指定された。

　内閣府によると、復旧にかかる費用の見込み額は公共土木施設などが約１８億円、農地などは約１４億円に上るという。指定されたことで、国が補助する割合が８割から９割に引き上げられる。