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復興相発言に批判噴出 与党から擁護の声も

2011年7月5日 1:21
復興相発言に批判噴出 与党から擁護の声も

 東日本大震災の被災地の復興を目指す菅内閣の目玉ともいえる松本復興相の「知恵を出さないやつは助けない」などの発言に対し、4日、野党側からは厳しい声が相次いだ。一方、民主党内からは、批判と擁護の声が上がっている。

 松本復興相の発言に対し、野党側からは「被災者に心が通っていない」などと、閣僚の資質を問う厳しい声が相次いだ。一方、民主党内にも一部に批判の声がある。しかし、被災地出身でもある安住国対委員長が「松本復興相は悪意を持って言う人ではない」と述べた他、枝野官房長官も「松本復興相は強い使命感を持ってやっている」と擁護している。

 しかし、松本復興相の発言は、6日から正常化することになった国会に微妙に影響を与えそうだ。野党としても、相手が復興担当の就任したばかりの閣僚のため、あまり強く辞任を要求したり、審議を遅らせたりすると、震災復興の足を引っ張っているような印象を有権者に与えかねない、と現段階では判断しているもよう。

 ある政府関係者によると、松本復興相は4日昼に首相官邸を訪れた際、「僕は何でも言いたいことは言うから」と話していたという。松本復興相の言動は引き続き、国会の争点の一つになっていく可能性がある。