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予備費2200億円で除染作業を~野田首相

2011年9月9日 1:48
予備費2200億円で除染作業を~野田首相

 野田首相は8日、就任後初めて福島県を訪れ、福島第一原子力発電所などを視察した。その後、佐藤県知事らと「福島の再生」に向けて意見交換した。

 野田首相は原発事故対応の拠点となっている「Jヴィレッジ」や福島第一原発を訪れ、事故の収束に向けた作業にあたっている「東京電力」の職員や自衛隊員らを激励した。

 また、国が福島県内で行っている放射性物質の除染モデル事業を視察した後、福島市で佐藤県知事らとの意見交換を行った。この中で野田首相は、11年度予算の予備費2200億円を活用して、福島県内で避難の対象となっている各地域で除染作業を行っていくことを明言した。

 会談終了後、野田首相は、菅前首相が退陣直前に汚染物質の中間貯蔵施設を福島県内に設ける方針を示したことについて、菅前首相の方針を踏まえつつ、「あらためて県や関係市町村の皆さんを集めて、じっくりと議論していきたい」との考えを示した。