×

「演説が具体性に欠ける」野党側が首相批判

2011年11月2日 17:00
「演説が具体性に欠ける」野党側が首相批判

 国会では1日も、野田首相の所信表明演説に対する代表質問が行われた。野党側は「演説や答弁が具体性に欠ける」などとして野田首相を批判した。

 公明党・斉藤幹事長代行「(野田首相は)ご自分の考えを言わない。まさにあなたは『もの言わぬ総理』ですね」

 社民党・重野幹事長「首相は『希望の種』をまこうと呼びかけられました。まかれているのは増税やTPP(=環太平洋経済連携協定)といった『不幸の種』ばかりです」

 この他、野党側は「野田内閣の特徴はブラックボックスの談合を好む点だ」などと、意思決定が不明朗で情報発信も不十分だと野田首相の姿勢をただした。

 「私は国民の声に耳を傾けながら、自らの心を正し、政治家としての良心に忠実に」-しかし、野田首相は、TPP交渉参加問題やアメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設問題など重要課題については従来の見解を繰り返すばかりだった。

 また、野田首相は、連立のパートナーである新党日本の田中康夫代表の所属政党を「みんなの党」と間違え、陳謝した。全体に低調な論戦を象徴するような野田首相の失態に、議場からも失笑が漏れていた。