×

TPP参加方針 日米首脳会談で説明へ

2011年11月13日 0:30

 APEC(=アジア太平洋経済協力会議)に出席するためアメリカ・ハワイを訪問している野田首相は日本時間13日、日米首脳会談に臨み、TPP(=環太平洋経済連携協定)交渉に参加する方針を直接伝える考え。それに先立ち、日本時間12日には貿易担当相の会合が開かれた。

 枝野経産相は日本時間12日、アメリカなどTPPに参加する各国の担当相と相次いで会談し、交渉参加に向けた協議に入るという日本の方針を説明した。また、ニュージーランドとの会談では、農業分野でのデメリットが懸念される日本の立場に理解が示された。

 一方、オーストラリア・ギラード首相は、日本が慎重派に配慮することで交渉が遅れることは許されないとの考えを強調し、日本の姿勢にくぎを刺した。

 各国との交渉で今後、日本の主張をどれだけ通していけるかが問われることになる。

 こうした中、ハワイに到着した野田首相は、日米の議員らが集まる会合に出席した。

 日本時間13日には、アメリカ・オバマ大統領との会談でTPP交渉に参加する方針を直接伝える考え。党内の慎重派に配慮し、政府方針を「交渉参加」という文言から「交渉に向け、関係国と協議に入る」と一歩後退させた野田首相だが、ある政府関係者は「一番のポイントは、オバマ大統領がどう受け止めるか」だと話している。

 前回の会談でオバマ大統領は「野田首相とは仕事ができる」と期待感を示したということだが、今回のTPPをめぐる結論をアメリカがどう評価するかが焦点となる。