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新年金制度の財源試算 当面公表しない方針

2012年1月29日 21:37
新年金制度の財源試算 当面公表しない方針

 野田首相や民主党・輿石幹事長ら政府・民主党の幹部が29日、年金制度の抜本改革などをめぐって協議した。野党側が公表を求めている新しい年金制度に必要な財源の試算については当面、公表しない方針を確認した。

 協議には岡田副総理や民主党・樽床幹事長代行らも出席し、新しい年金制度に必要な財源の試算を公表するかどうかなどについて議論した。出席者によると「今後の国会審議がもたない」として、試算を公表すべきだとの意見も出たものの、最終的には野田首相が「(試算を)公表することでメリット、デメリットがある。今後の状況や推移を見極めよう」と述べ、試算については当面、公表しない方針を確認した。

 樽床幹事長代行「(試算は)一体改革と別物との認識で一致。取り扱いは今後、もう少し協議していこうと」

 これに対し、自民・公明両党は消費税増税をめぐる協議に入る条件として、財源の試算など新しい年金制度の全体像を示すよう、求めている。