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米軍司令官が防衛省訪問 迎撃ミサイル視察

2012年4月11日 16:10
米軍司令官が防衛省訪問 迎撃ミサイル視察

 アジア・太平洋地域のアメリカ軍トップが11日、防衛省を訪問、北朝鮮が「人工衛星の打ち上げ」と称している、事実上のミサイル発射に備えて展開された迎撃ミサイルを視察した。

 就任以来、初めて来日したロックリア太平洋軍司令官は、田中防衛相や自衛隊トップである岩崎統合幕僚長と会談した。また、首都防衛のために防衛省のグラウンドに展開された地上配備型迎撃ミサイル「PAC3」も視察した。

 自衛隊とアメリカ軍は、司令官の訪問に合わせ「ミサイル対処に関する日米共同声明」を出し、情報共有を進めることなどを確認している。

 一方、政府は12日から発射予告期間に入ることを受け、11日午後、首相官邸に官邸対策室を設置するなど、警戒態勢を強めている。関係閣僚に対し、12日は午前7時から各省庁で待機するよう指示を出しており、事実上のミサイルが発射されれば速やかに安全保障会議を開いて対応を協議する方針。