橋下市長、原発再稼働めぐり藤村長官と会談
大飯原発(福井・おおい町)の再稼働をめぐり、大阪市・橋下市長らが24日に藤村官房長官と会談し、「安全について政権はごまかしている」などと政府の対応を批判した。
橋下氏らは会談で、再稼働の条件として、独自にまとめた8提言を申し入れた。橋下氏は会談後、再稼働に向けて国が安全だと判断したことについて、「国民は手続きを納得していない」などと批判した。また、「安全性は100点満点でないが、政府は需給面から再稼働は必要と説明すべきだ」などと政府側に伝えたという。
藤村官房長官はその後の会見で、「需給面からわりにしっかりとよく理解していると、地元首長ですから、そういう印象を受けました。説明したり、質問を受けたり、やりとりする中で認識が共通になる期待をしている」と述べた。
これまで橋下氏は、大飯原発の再稼働をめぐって、反対の姿勢を崩していなかったが、今回の会談を受け、政府部内からは「需給面から再稼働の必要性を共有できたのは大きい。地元の理解に向けて、一つハードルを越えた」との声が上がっている。