石原慎太郎前知事の辞職に伴う東京都知事選挙は１６日、投票が行われ、前副知事・猪瀬直樹氏（６６）が都知事選史上、最も多い得票数で当選を確実とした。

　猪瀬氏は、石原氏の下で５年５か月、副知事を務め、石原氏から後継指名を受けていた。猪瀬氏は選挙戦を振り返り、「東京モデルをつくり、縦割りの官僚機構を変えていく」というメッセージが有権者に受け入れられたとの見方を示した。そして、「自分の持っている全ての力を投入しなければいけないと改めて強く感じている」と決意を述べた。

　猪瀬氏の得票数は１７日午前４時現在、４０４万票を超え、０３年に石原氏が獲得した３０８万票、７１年に美濃部亮吉氏が獲得した３６１万票を上回って、都知事選史上、最も多い得票数となっている。