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“オスプレイ移転”八尾市長と府知事が会談

2013年6月7日 21:08
“オスプレイ移転”八尾市長と府知事が会談

 6日に行われた安倍首相と菅官房長官、大阪市・橋下市長、大阪・松井府知事の会談で、橋下市長らが、現在、沖縄に配備されているアメリカ軍の新型輸送機「オスプレイ」の訓練の一部を大阪・八尾空港で受け入れる提案を行ったことを受け、7日午後5時前、八尾市役所で、八尾市・田中市長と松井知事の会談が行われた。

 松井知事「今回の発言に『聞いていなかった』と市長が大激怒されているということで、ご説明に伺いました」

 田中市長「単に説明なかったからと怒っているわけではない」「市民の安全性をしっかりと確保しなくてはいけない。トータル的に考えたときに、八尾市長として反対という意向を再度表明させてもらった」

 松井知事「トータル的な部分は、政治家が判断するんじゃない。専門家がトータル的な部分での安全性と訓練可能かどうか」

 田中市長「発表前になぜご連絡いただけなかったのかなと」

 松井知事「いやいや、了解するというのは、これからの話なんでね」

 住宅などに囲まれている八尾空港では08年、離陸した民間の小型機が市道に不時着し、機体の破片が周囲に散乱、乗っていた2人がケガをした。10年には、自衛隊のヘリコプターが空港敷地内に墜落した。地元では、今回持ち上がったオスプレイの訓練にも、事故への不安の声が上がっている。

 松井知事は会談後、今後は住民説明会の開催を検討するなどして、さらに理解を求めたいとしている。