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文書で説明も…みんな渡辺代表に進退問う声

2014年4月1日 16:58
文書で説明も…みんな渡辺代表に進退問う声

 みんなの党の渡辺代表が化粧品会社の会長から8億円借り入れていた問題で、党内から代表の進退を問う声が上がっている。清田大輝記者が国会記者会館から伝える。

 党の両院議員懇談会では、出席者から「いったん、代表を退くことも必要では」などの意見が出たという。渡辺代表は体調不良のため懇談会を欠席したが、出席者からは「渡辺代表を中心に頑張ろう」という意見が出る一方、「いったん、この流れを断ち切るため代表を退くことも必要では」「渡辺代表のポスターをはって、地方の選挙はたたかえない」といった進退を問う声も出たという。

 巨額の借り入れについて、法律的に問題となる可能性はないのだろうか?渡辺代表は「法的には何の問題もない」と主張しているが、専門家は政治資金規正法の趣旨を逸脱している、と指摘している。渡辺代表は、1日に配布した文書で「私が党に貸した分は党の収支報告書に出す一方、党が選挙に勝つために個人で使った分は報告の制度がないので出していない」などと説明している。

 これについて日本大学の岩井教授は、「お金の流れを明確にすべきという政治資金規正法の趣旨を逸脱している。党が選挙で勝つために借り入れた個人のお金を使ったとしても、選挙のために借りたのだから、政治資金収支報告書に記載すべき」と指摘している。

 みんなの党では今週中に、全議員を対象とした渡辺代表による説明会を開くよう調整するという。