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安倍首相、靖国参拝見送り玉串料を奉納

2014年8月15日 14:17
安倍首相、靖国参拝見送り玉串料を奉納

 終戦の日の15日、安倍首相は靖国神社への参拝を見送ると共に、代理人を通じて供え物の代わりとなるお金、玉串料を納めた。

 代理をつとめた自民党の萩生田総裁特別補佐は「自民党総裁 安倍晋三」と記帳し、参拝にあたって安倍首相から思いを伝えられたと明らかにした。

 萩生田総裁特別補佐「(安倍首相からは)国のために尊い犠牲となられた、ご英霊のみたまに、尊崇の念を持って、謹んで哀悼の誠をささげてほしいと。ゆるぎない恒久平和を、しっかりと誓ってほしいと」

 安倍首相は去年の終戦の日も参拝を見送ったが、就任から1年がたった去年12月に参拝し中国や韓国が強く反発した経緯がある。安倍首相は今年11月に行われる国際会議に合わせて日中首脳会談を実現したい考えで、それを前に中国を刺激するのを避けるため参拝を見送ったとみられる。また、安倍首相周辺は見送りにあたっては中国、韓国との関係改善を望むアメリカに配慮した面もある、と指摘している。

 一方で、15日はこれまでに安倍内閣の2閣僚が参拝した。

 新藤総務相「個人の私的な行為ですから、外交的な懸念を示されることにつながらない」

 古屋国家公安委員長「一国のために命をささげた方々に対する哀悼の誠をささげる、これは当然のこと」

 稲田行革担当大臣も、この後参拝する見通し。

 超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバーらも参拝した。