政府は、2015年に旧統一教会が名称変更を行った際、事前に総理大臣や官房長官、与党の政治家などから文化庁に対して問い合わせがあったかについて「現時点では確認されていない」とする答弁書を閣議決定しました。

旧統一教会は2015年に文化庁に名称の変更を認められ、現在の「世界平和統一家庭連合」に改称しています。

この際、文化庁が、当時の安倍総理大臣や、官房長官、および与党の政治家などに事前の説明を行ったか、また、総理などから文化庁に対して事前に問い合わせがあったかについて、政府は、「調査に膨大な時間を要することから、お答えすることは困難であるが、現時点ではご指摘の事実は確認されていない」とする答弁書を閣議決定しました。ただ、当時の下村博文文科大臣には、教団からの申請を受理し、名称変更を認める決定を行うことを「事前に報告した」としています。

一方、現在の岸田内閣の閣僚や副大臣、政務官が教団と関係しているかについては「個人の政治活動に関するものであり、政府としてお答えする立場にない」としています。

答弁書は共産党の宮本徹議員が提出した質問主意書に答えたものです。